「非国民通信」へのコメント

 愚か者先生 - 非国民通信
 http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/3e77fe10a712b96a622d2a10dbfd6764
 以下のコメントを投稿した。

 拙文をご紹介くださり恐縮です。

 私の実体験では、非組合系で教育委員会とか官製の研究団体に近い教師ほど、とにかく子どもとのコミュニケーションを重視し、子どもにウケる授業技術を磨いていたもので、良く言えば子どもの意思を尊重している、悪く言えば子どもに迎合しているわけです。こういう教師は基本的に「指導者」というより「セールスマン」ですから、「お客様」である子どもに体罰なんて絶対やらないのに対し、左翼の教師には権威主義的な人が少なくない。私の高校時代、いつも職員室で「赤旗」を読んでいて、授業でもマルクスの話ばかりしていたような教師がいましたが、彼は一方で体罰の常習者で、課題提出の期限を破った生徒にビンタをくらわしているのを何度も目撃したことがあります(我々は陰で「粛清」と呼んでいましたw)。

 それでは「セールスマン」教師がいいのかと言うと、この種の教師は子ども「自主性」を重んじて「教える」ことを嫌うので(「教えない教師」とは矛盾に満ちていますが)、たとえば「できない」子を「それも個性だ」とか言って放置しがちで、学力格差が拡大する原因を作っている。体罰や過度の権威主義は論外だけど「教師の指導性」はやはり必要なわけです。「外野」の介入で剥奪された「教師の指導性」を回復しつつ、しかし権威主義・暴力主義に陥らない方向性を模索するのが望ましいと考えています。