2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

従来型「福祉国家」の構造的弱点

(前略) 従来、福祉は国家が担当していた。つまり、国内の貧富の格差、破産、失業など不平等が増大し、社会不安や社会紛争が起こるのを避けるために、政府が公共政策を通じて福祉政策をとってきたのである。しかし、グローバリゼーション時代になって、政府…

「日本版デュアルシステム」への疑念

竹内英二「キャリア教育における中小企業の役割 ―日本版デュアルシステムを中心に―」(国民生活金融公庫『調査季報』2008年2月号)より。 http://www.kokukin.go.jp/pfcj/pdf/kihou2008_02b.pdf (前略) 厚生労働省は、(独)雇用・能力開発機構を通じ…

当事者性と「加害者」性

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080820dde018040052000c.htmlより (前略) ところが、彼のネットでの書き込みは、自分の状況を社会問題としてとらえる回路がまったくない。モテないとか、電車で人が横に座ってくれなかったというレベルの話ばかり…

非正規労働者の組織化の源流

http://d.hatena.ne.jp/spiders_nest/20080819 より (前略)いわずもがなですが、日本の労働運動のなかには「非正規」雇用労働者の権利を守るために闘ってきた運動の潮流があります。 (中略) 戦後労働運動史のなかで、そうした組合として著名なのは全国一…

やっちまった

昨日のNHK教育テレビのBC級戦犯の特集と、深夜の日テレの沖縄戦のドキュメンタリー、どっちも録画に失敗してしまった(泣)。時刻設定を誤ったのか、何なのか、原因はわからないが、いまだにこういうミスが多い。がっくり。

2つの「8・15」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080815/plc0808152117011-n1.htm 靖国神社参拝者数 15万2000人 http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080815mog00m200041000c.html コミックマーケット入場者数 17万人 主催者発表だからあてにはならな…

東条英機と「灰色の国民」

敗戦間際の東条英機の手記が話題になっているようだが、個人的に忘れ難い東条の言葉がある。 国民の大多数は灰色である。一部少数の者がとかく批判的言動を弄するものである。そこで国民を率ひてゆく者としては、此の大多数の灰色の国民をしつかり掴んでぐん…

「なぜ左翼は勝てないのか」という問い

(前略) 逆に言えば、非典型労働者の排除や周辺化の「責任」は、トータルな社会構造にある。とすれば、ここにひとつの疑問が生ずる。非典型労働者の増大は、なぜ、左翼勢力の拡大につながらないのか? 労働者の味方であるはずの左翼が、なぜ、この機に、支…

「労働者の尊厳」と「男の沽券」の交わり

(前略) 「女」が味わってきた「悔しさ」を、若い男たちが味わっている。学歴があろうとなかろうと、女が企業に大切にされ続けるのは男に比べてずっと難しい。賃金差別を平気で行う会社はいまだにあるし、成人女性の6割は仕事をしているが、その半分以上は…

水野直樹『創氏改名 日本の朝鮮支配の中で』(岩波書店、2008年)

創氏改名―日本の朝鮮支配の中で (岩波新書 新赤版 1118)作者: 水野直樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/03/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (26件) を見る 「創氏改名」は日本帝国の朝鮮に対する植民地支配の象徴的政…

青山忠正『高杉晋作と奇兵隊』(吉川弘文館、2007年)

高杉晋作と奇兵隊 (幕末維新の個性 7)作者: 青山忠正出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2007/01/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 高杉の評伝はこれまでもいろいろ出ているが、イデオロギーからの自由度、慎重…

2008年2月8日衆議院予算委員会における志位和夫の質疑4

○志位委員 企業が社会的責任を果たす、そして法律を遵守する、そういうことを求めるという答弁でした。これは当然であります。ですから、こういう疑惑がある以上、私は、中に入って調査すべきだということを要求しておきたいと思います。 もう一つ例を挙げま…

2008年2月8日衆議院予算委員会における志位和夫の質疑3

○志位委員 変わりはないということでした。 もう一つ、総理に確認しておきたい。 派遣労働は、今言われたように、一時的、臨時的な場合に限定し、常用労働を代替するものであってはならないという原則を担保しているのが派遣受け入れの期間制限だというのが…