消費税=社会保障費論の詐術

http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/20527190.html

「消費税全額を社会保障の財源にするという現在の制度と,社会保障の財源全額を消費税にするというのは,まったく別の次元の話である。後者は,消費税を社会保障目的税にすることに加えて,社会保障部門を消費税が財源の独立採算制にすること意味する」
「二部門アプローチの本質は,消費税増税を国民に納得してもらうためのレトリックにある。国民の反応は,増税社会保障財源に充てられるなら是とするが,財政赤字削減に充てられるならまず歳出削減せよと抵抗する,という前提がある」
「現在の社会保障財源に消費税だけでなく,その他の税も充てられているものと国民が思っていると,二部門アプローチは最大の弱点に直面する。その他の税の部分が消費税増税に置き換わったとしたら,置き換えられた税収はどこへいくのだろうか,と問われると,それを隠すのが二部門アプローチのねらいなので,口ごもるしかないのだ」

 自民党財革研、経済財政諮問会議の消費税増税レトリック。同じことは野口悠紀雄も指摘していた。歳出削減を論外とし、消費税増税か直接税増税かの二者択一にもっていく必要がある。