「野党内与党」と「翼賛国会」化

http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012501000699.html

 7兆2千億円規模の追加経済対策を盛り込んだ2009年度第2次補正予算案が25日夜、衆院本会議で与党と公明党みんなの党などの賛成多数で可決された。自民、共産両党は反対した。雇用保険法改正案、地方交付税法等改正案の関連2法案も与党などの賛成多数で可決された。26日から参院審議が始まり、与党は28日に成立させる方針。

 公明党、ワタナベ党の「野党内与党」化。自民党はいくら権力批判を行っても、「自民党政治」の座標内に位置する民主党に対して本質的な政策対抗軸は形成できない。共産党も「建設的野党」という日和見主義スローガンを下さず存在感はない。官僚答弁禁止でかえって政策決定過程は不透明になり、正確な政府意志は議事録に残らない。与党の議員立法禁止となれば超党派の立法も困難。いよいよ国会は臨終を迎えそうだ。